森の恵みを見えるカタチで利活用すること・・・
森で育まれたものを大切に余無く使うことは、現代の低炭素化社会においてたいへん重要なことと考えます。特に建築やプロダクツ関連での木材利用は、今後間伐や植林といった森林整備を推進していく過程において、伐採した木をきちんと山から搬出し、製材して建築用材、家具用材として活用できるように循環体系を構築する柱となります。
また木材が使われなくなって久しい現代において、もう一度身の回りを見渡し、木が使える場所を真剣に探すことをしなくてはなりません。
国産の木材を使ってモノづくりはどうしても価格が問題になってきます。急峻な山から木材を下ろすコスト(路網などのインフラ整備も含めて)、乾燥、製材さらに加工コストが嵩んでくるのは当然のコト。しかし、明らかに木材が必要とされていることは、外材が未だにかなりの数量が輸入されているでもわかります。木材の価値をわかりやすいカタチで伝えていくことがわたしたちの仕事です。
さらにCSV 【Creative Shared Value】・・・ポジションが全く違ってはいるけれど、同じゴールを目指す人たちが共通価値を創造していくコトって、現代の木材利用にまさに適合させていく取組みではないかと考えます。win-win無くして今の森は守れませんから・・・。人が育てた木を有効に活用し、また長い年月をいかけて再度育てて行く・・・人と木のサスティナブルな関係が地球環境の保全に必要なことなのです。
本来の「design」のある生活
素材としての「木」をつかってものづくりをするというのは、よくよく考えてみると木の成長の期間をいれると膨大な年月を費やしてデザインしてきたことになります。
このモノができ上がるまでの過程をデザインすることが単なる「モノ」から「ホンモノ」へと変化させる根源ではないかと思います。さらに日本で使うものは日本の風土にあった素材でつくられていることが重要です。
「木」特に日本の場合は間伐材を使用することが必須です。間伐によって山が整備されることで大雨による土砂災害を防ぎ、またCo2の吸収を促進する効果もあります。
間伐材をつかった商品を広く紹介する目的と、安定的に「木材」を供給するシステムの構築がわたしたちの使命と考えています。